無電柱化の景観確認 視線を自由に変え、生活環境を考慮
日本における無電柱化(=地中配電)の普及は諸外国に比べ低く、防災、安全・快適性、景観を守る目的から現在進行形で全国的に実施されています。
【参考:国土交通省 無電柱化の推進Webサイト https://www.mlit.go.jp/road/road/traffic/chicyuka/ 】
WingEarthによる点群処理では、3次元計測後の点群から電柱部分の点群を効率的にグループ分けし、3次元プレビュー上で地中配電後の地上景観の様子をシミュレーションすることができます。
Photoshop等の写真をベースにした編集では絵的に手軽にイメージを作成できるメリットがありますが、3次元計測の点群をベースにしたWingEarthでは景観の視線角度を変え、自動車や車椅子目線など生活環境を考慮した現況把握が短時間で可能になります。
- WingEarth「点群のグループ分け」
- WingEarth「円柱図形作成」による電柱のCADデータ化
電柱の地中埋設事業とコストカット
電柱の地中埋設は、コスト面での障壁が大きいとされてきました。トランス等の地上設備設置に関する地元折衝や電線管理者の負担、電線共同溝の工事費用など複合的で、kmあたり3.5億円と試算されてきました。
平成28年以降には浅層埋設基準の緩和や小型ボックス方式の埋設、難燃性の防護被覆による配線同士の離隔距離(30cm → 0cm)、新設事業や歩道整備事業の同時整備によるコスト的なメリット、これらの実証実験や技術マニュアルの整備、民間技術・ノウハウの活用や民間資金活用など積極的に取り入れられてきています。
PROS
WingEarth「点群のグループ分け」 で無電柱化後の景観を3次元シミュレーション