WingEarthの「スライス」は、点群のある3次元空間に自由な角度で面を作り、”厚み”の中に含まれる点群のみを抽出できる機能です。
スライス面の作成には、水平・鉛直に固定した面や任意の傾斜角度を点群や図形から採用した面など多彩な作成モードが用意されています。
動画では、スライスを「任意3点」で作成し、グループ化した点群のみで3次元結線を作成する例をご紹介しています。
植樹や建物の上部をスライス機能のみで除外できるため、道路面など地表に近い部分の点群のみを表示した結線作成ができます。
- スライス「任意3点」は、空間上の3点から傾斜を判定し、スライス面を作成できます。
- 現場内のスライスは、「スライス一覧」で管理され表示や厚み設定の編集ができます。
今回は平面図編集用にスライス面の上部3m、下部6mの厚みを持たせ、その立方体に含まれる点群をグループ化します。 - 続いて「編集」で四角形の形状を整えます。
現場が水平に近ければ、1つのスライスを現場全体に設定することも可能です。(※今回はデモ用の小範囲な設定です。) - スライス一覧から「点群グループ化」を選び、領域に含まれる点群のみのグループを作成します。
- グループが作成された後、「この項目のみ表示」により、グループ化された点群の確認ができます。
- エリアや目的など、グループに名前をつけておくと、より管理しやすくなります。
点群スナップによりWingEarthの3次元図形作図と、Wingneo®INFINITYでの平面同時作図を利用したり、平面投影や立面投影と「スライス面へのスナップ」を利用して平面・立面図を簡単に作ることができます。
通行人や車両などのノイズ点群を除去後、たいした仕分けをしないまま、スライス機能を使い、地表面から3m、水路部分の地下6mの領域に含まれる点群のみを「グループ化」し、3次元作図をしていく例です。
樹木の枝葉の多い部分を除外し、建物も一定の高さ以上の点群を一律に除外できています。
PROS
3次元図形を作図する際に「スライス面」のみにスナップするように切り替えられるため、平面投影と合わせ、3次元空間でありながら、2次元的に平面図を作成することも可能です。
これらの作図をWingneo®INFINITYのCADと連携して進められるのも、WingEarthの魅力になっています。